NP後払い(ネットプロテクションズ)の評判と考察

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NP後払いは株式会社ネットプロテクションズが運営する決済代行会社で、クレジットカード決済も行っておりますが、事業のほとんどが保証付きコンビニ決済です。

NP後払いとは、後払いのコンビニ決済に保証をつけたサービスで、ネットプロテクションズが最初にはじめた決済方式で、歴史は意外に古く、2002年からサービスを開始しています。

しかし、コンビニ決済の後払い方式が盛り上がってきたのは、ここ4~5年くらいです。

本日は元決済代行会社出身の筆者がNP後払いについて、他の評判サイトには決して書いていない、業界人にしかわからない評判と考察を解説します。

NP後払いの由来・歴史

NP後払いは創業は古く、2000年で、サービスインは2002年にさかのぼります。コンビニ後払いに保証をつけるサービスをはじめて行った会社がネットプロテクションズです。

コンビニ決済の後払い方式が盛り上がってきたのは2011年~2012年頃からになります。コンビニ決済が普及した要因は3つあります。

◆コンビニ決済が普及した要因

①スマートフォンの普及

スマートフォンが普及することにより、スマホでも気軽にインターネットショッピングが行われる時代になってきたことです。スマホで決済を行う場合でも、クレジットカード決済が主流ですが、若い世代はクレジットカードを持っていないこともあり、その世代に支持されたこと。

それ以外にもスマホで電車内やなどでもインターネットショッピングを行う場合、クレジットカードを取り出すのをためらったり、面倒な場合にもコンビニ決済が利用されます。、そういった背景から、後払い可能なコンビニ決済が普及しはじめました。

②手数料が安くなった

NP後払いのネットプロテクションズは2011年にオリックス銀行の傘下に入りました。これにより、当時手数料が5%もあり、かなり高かったのですが、オリックスグループに入り、手数料がクレジットカード決済と同じレベルに下がったことも大きな要因です。

またこの時期に競合他社も保証付きコンビニ決済を開始したこともあり、手数料が安くなったことで、受け入れるEC事業者も増え始めたのです。

③楽天市場で採用された

やはり楽天市場の決済方式に採用されて、NP後払いの認知がかなりあがってくるようになりました。楽天市場でも使える店舗は多いです。

 

こういった背景から、コンビニ決済が普及するにいたりました。

NP後払いの特徴は?

コンビニ決済の仕組みはカンタンで、商品と同時、あるいは商品とは別に「コンビニ振込票」が届くので、その振込票をユーザーが決められた期日までにコンビニに持っていて振り込む仕組みになっています。つまりユーザーが必ず振り込むという性善説からなりたっているのです。

そして決済代行会社は、料金を先にEC事業者や通販会社に払ってしまいますので、未回収リスクはコンビニ決済に関しては決済代行会社が負う仕組みなっています。

こんな仕組みですから、ユーザーの中には料金を払わない人というのも相当数出てきます。それは悪意がある人だけではなく、主要ユーザーが若年層ということもあり「忘れてた!」という人も相当数います。

NP後払いは、このコンビニ決済に保証をつけるのですから、手数料は必然的に高くなるもので、

コンビニ決済の手数料 + 3% = NP後払いの手数料

このように高額です。

そして通常のコンビニ払いには与信がありませんが、NP後払いには与信があります。与信と行ってもクレジットカードの与信と違い、コンビニ払いの与信は電話番号とメールアドレスくらいしか情報がありません。

しかも女性の一人暮らしをしられたくないという女性の心理から入力する名前を男の名前に変える人もユーザーには多いのです。

このような独特の背景がありますから、NP後払いの与信は金融機関とはまったく違った独自のノウハウがあります。

例えばECサイトの決済画面で”NP後払い”を選んで、もし与信が通らない人であれば

「NP後払いはご利用できません。別な決済方法を選んでください」

という画面が出てくるのです。わずかなユーザー入力情報で、こういった与信ができることがNP後払いの特徴であり、ノウハウなのです。

ネットプロテクションズの社内の雰囲気は?

若い人が多くて、スーツをしっかりきていて真面目な印象です。

結構人の入れ替わりが少なくない会社という印象です。親会社がオリックス銀行ですから、親会社の意向が強く、プロパー社員がキャリアを築いていくのが困難な背景があります。

ネットプロテクションズの会社の方向性などに、プロパー社員が関与することはなく、現場マネージャーがキャリアの限界という側面があり、他の会社にキャリアを求めて転職する人が多いようです。

NP後払いのサポート体制は?

ユーザーには悪気はなくて、NP後払いの仕組みを理解してない方からの問い合わせは多いため「どうやってお金を払うの?」など支払いの案内をしなくてはいけないので、コールセンターは充実しています。

コールセンターは、さらに支払いを延滞している方に、催促の案内の電話をする役割もあります。しかし、法律上ネットプロテクションズは金融会社ではないので、業務で督促をすることはできず、支払の案内しかできません。

実はこの点は、法律の解釈が結構グレーな部分でもあります。保証付きコンビニ決済の各社はこの点は、弁護士を入れて理論武装はしているが、各社異なるのもこの業界の特徴です。

NP後払いのシステムは?

保証付きコンビニ払いの業界のシェアを圧倒的に占めている、NP後払いもシステムでは競合に後れをとっています。それはリアルタイム与信ができないことです。

リアルタイム与信ができないということは、下記のような面倒な事態がEC事業者に発生します。

◆リアルタイム与信ができないと面倒な例

①与信が通らない人が、NP後払いで決済する
②翌日、それにEC事業者が気づく
③EC事業者が、ユーザーに電話で「他の決済方式でお願いします」と伝える

これがリアルタイム与信が可能であれば、画面が「この決済方式はご利用になれませんので、他の決済方式をご利用ください」という画面が出て終わるので、これはEC事業者にとって、手間がなく助かります。

ネットプロテクションズも、もちろんこのことは深く理解しておりますが、システムの最後には目検をいれて、与信能力を担保しているのです。

そしてこの目検の工程の抜かすというのは、後発の決済会社はシェアが少ないためリスクも少なく、目検作業を止めて、リアルタイム与信にすることはなら可能ですが、業界最大手のNP後払いが行うのはリスクが大きいことなのです。

このため2016年10月の今も、リアルタイム与信の導入に至っていません。

NP後払いのライバル会社は?

GMO-PGの後払い、後払いドットコム、ヤマト後払いなどがライバルですが、保証つきコンビニ決済では、NP後払いが圧倒的にシェアを握っています。

NP後払いの決済が向いている会社は?

ターゲットに若年層や女性ユーザーが多くて、コンビニ決済や商品代引き決済の比率が高い業界が向いています。

NP後払いのパートナー戦略は?

ECシステムのASPやECパッケージに、それなりに採用されています。やはり楽天市場で採用されたのが、大きいでしょう。NP後払いのニーズが増えてきたことが背景にあります。

NP後払い(ネットプロテクション)のまとめ

リアルタイム与信に対応していないという課題はありますが、業界のシェアの多くを握っているのはNP後払いです。しかし、収益という面では厳しい印象です。なぜなら督促の案内をかける人的リソースが結構かかるからです。

ですから儲かるか?と言われればなかなか難しいビジネスモデルかもしれません。

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