元業界人が語る!銀行系の子会社ペイジェントの評判と考察

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決済代行会社の株式会社ペイジェントは2006年にDeNAと三菱東京UFJ銀行の合弁会社として設立され、その後三菱東京UFJ銀行が子会社の三菱UFJニコスに株主の座を譲渡しました。

こういった背景のあるペイジェントの決済の導入先は、親会社の銀行の顧客やDeNAグループが多いのです。また日本のオムニチャネルのフラッグシップであるオムニセブンも、そういった背景から、オムニセブンの決済の導入もしております。

本日は元決済代行会社出身の筆者が決済代行会社のペイジェントについて、他の評判サイトには決して書いていない、業界人にしかわからない評判と考察を解説します。

ペイジェントの由来・歴史は?

冒頭でも述べたとおり、ペイジェントは2006年にDeNAと三菱東京UFJ銀行の合弁会社として設立され、2013年に三菱東京UFJ銀行が所有しているペイジェントの株を、三菱UFJニコスに譲渡しました。

ペイジェント設立前の三菱東京UFJ銀行は、自社のカード使ってくれる加盟店を増やすために決済代行会社を設立を考えましたが、そこは銀行系のためネットビジネスのノウハウがないため、DeNAと一緒にはじめた経緯があります。

2013年に、三菱東京UFJ銀行から三菱UFJニコスに株主が変わったことにも理由があります。三菱東京UFJ銀行が顧客に、子会社の決済代行のペイジェントを紹介することで、ペイジェントは加盟店を増やしていきました。

しかし、三菱東京UFJ銀行は銀行です。銀行が顧客にグループ会社のサービスを使うように推奨する行為は、一つまちがえると「独占禁止法の優先的地位の乱用」にひっかかります。ですから、三菱東京UFJ銀行はペイジェントを顧客に”紹介”する程度しかできません。

そういった経緯があり、親会社の三菱UFJニコスがペイジェントの株主の方が、直接的な銀行の資本が抜けて、グループとしての連携がスムーズということもあり、株主の座が変わった経緯があるのです。

また余談ですが、三菱UFJニコスは、UFJニコスペイメントという決済サービスを1部門として持っているのですが、決済代行会社としてペイジェントと業務範囲が完全にかぶっているのですが、この点は筆者もよくわかりません。

ペイジェントの顧客は?

親会社の経緯があり、親会社に紹介された顧客やDeNAグループが多いです。そして大きな取引先としては、セブン&アイのオムニセブンがあります。

オムニセブンはEC業界では、オムニチャネルの事例として注目されております。しかし私の私見ですが、ペイジェントは、巨大なオムニチャネル案件ですから、いろいろ大変なのではないかと察します。

決済代行会社から見たオムニチャネルのポイントとは?
オムニチャネルとは、リアル(実店舗)とネット(ECサイト)などのチャネル統合により、顧客満足度を促進させ、顧客を囲い込み、売り上げを増加させる施策です。決済代行会社からみると、微妙な点があります。
それはクレジットカードの比較的安全な「磁気ストライブの決済」とネッイトの「カード番号と有効期限の入力による決済」の違いです。オムニチャネルで、顧客視点では、どこでも買い物ができるという触れ込みですが、決済上には、セキュリティーの差が大きく、例えば、クレジットカードの磁気ストライブによる決済はサインか暗証番号で本人確認ができているので、クレジットカードホルダーが利用否認した場合に、店舗は抗弁することができますが、ネットでの決済の場合は、基本的に本人確認ができていないため、店舗は抗弁ができません。

ペイジェントの特徴やシステムは?

決済業界出身の私の考察ですが、正直ペイジェントには、特徴はあまりありません。可もなく不可もなくといった印象です。

決済代行会社には信用という面が大事なファクターですから、株主が銀行ということもあり、財務基盤や信頼性という観点では、まったく問題がありません。

システムや決済方式などは、どの決済代行会社もあまり特色がありませんので、ペイジェントも例外ではありません。もちろんペイジェントも「決済代行システムの一括導入」とホームページでアピールはしておりますが、どこの決済代行でも可能なサービスになっております。

ペイジェントの社内雰囲気は?

ペイジェント社員は親会社からの出向社員が多い為、銀行系から出向している人については、キッチリしている人が多い印象です。この点を言い換えると、あまりインターネット業界に詳しく無い為、そういった面でのサポートは不得意という印象でした。

社員数は100名程度で、営業は私の記憶だと7名~8名だった思います。その他の社員はサポートや技術系、管理部門と思われます。

ただ、オフィスビルが渋谷のヒカリエになって、最近はネット業界らしくだいぶスタイリッシュになってきました。

出向社員がほとんどのペイジェントは、調べてみるとプロバーの侵入社員の募集はかけておらず、DeNAのグループ会社というくくりで採用活動を一括しているようです。こういった点からもペイジェントは親会社のニコスやペイジェント社員が会社の雰囲気を作り出していることがわかります。

ペイジェントのサポート体制は?

筆者は、ペイジェントのサポート体制に対して、良いも悪いも聞いたことがありませんので、標準的といえるとおもいます。

ペイジェントの料金価格は?

他の大手決済代行会社に比べると、若干手数料などが高い気がします。

決済代行会社のコンペでGMOペイメントゲートウェイをコンペになりますが、ペイジェントが勝ったという話をあまり聞かないため、最大手のGMOペイメントゲートウェイの方がより規模のメリットで、安い価格を提案できているのでしょう。

ペイジェントのライバル会社は?

やはりGMOペイメントゲートウェイです。しかしGMOペイメントゲートウェイとしては、そこまでペイジェントに競合意識はないと思います。

またペイジェントの親会社のDeNAは、デジタルコンテンツ業界に強いため、そういった面からおなじデジタルコンテンツ業界に強い、ソフトバンクペイメントサービスがライバルと言えるでしょう。

あとは、SMBCファイナンスサービスは、同じ銀行系の決済代行会社としてライバル関係であると言えるでしょう。

ペイジェントの決済が向いている会社は?

親会社のグループ系がメインバンクでしたら、ペイジェントは向いているのではないかとおもいます。銀行を含めてアライアンスなど組めるといいと思います。

ペイジェントのパートナー戦略は?

決済代行会社としてのパートナー戦略の最たるものとしては、ECプラットフォーム会社へのシステム連携やプラグイン提供などありますが、ペイジェントが積極的なイメージがありません。

それには理由があり、ペイジェントの創業は2006年ですから、大手決済代行会社としては後発で、パートナー戦略が遅れている点は否めません。

しかし、GMOグループのMakeShopとうまく提携しているようです。

その背景は親会社が運営母体のショッピングモールのDeNAモールに出店している顧客は中小企業が多く、それらの企業がショッピングモールから独立して自社ECサイト、あるいはDeNAモールと平行した自社ECサイト構築することがよくあります。

その際には、中小規模向けのECサイトのプラットフォームとしてASPが使われるのが一般的です。つまり、顧客層がGMOグループのECサイトプラットフォームASPの「MakeShop」とかぶるのです。ですから、MakeShopの決済プラグインとして、ペイジェントも加入しています。

GMOグループの決済代行会社GMOイプシロン※からみたら、ライバル会社のペイジェントが、同じグループ会社のGMOメイクショップに導入されているのは面白くありませんが、GMOメイクショップからみたら顧客を紹介してもらえるペイジェントはパートナーとして最適です。

※GMOペイメントゲートウェイは大手企業向けの決済代行会社で、GMOイプシロンは中小規模向けの決済代行会社で、GMOペイメントゲートウェイの子会社にあたります。

決済代行会社のペイジェントのまとめ

ペイジェントは決済代行会社として大手ではありますが、規模的にはナンバー5か6くらいのポジションの会社です。その顧客の多くは親会社からの案件であることがほとんどです。

ただ気になるのが、2013年に利益が約10億円あったのが、直近の2016年には利益が5億程度に落ちています。(ただ利益剰余金が急激に増えているので、システムの入れ替えなど検討している可能性もあります)

その背景は、2012年くらいから、決済代行会社の手数料の値下げ合戦がはじまり、業界の競争は激しくなってきております。しかし一方で新規のお客さんがあまり増えておらず、そういった背景もあるかもしれません。

引用:株式会社ペイジェント 決算公告

決済代行会社というのは、究極のストックビジネスであり、業績が急激にあがることもなければ、下がることもありませんが、ペイジェントの推移はこの法則にあてはまらないところがあります。

ただ親会社が銀行系ということもあり、企業としての信頼感は盤石です。

なお、ペイジェントで決済代行導入検討の方は、ペイジェントを含めて一括問い合わせで、複数社からアイミツをとってみてはいかがでしょうか?決済は一度導入してしまうと、決済代行会社を変更するのは非常に面倒ですから、手数料を含め複数社から検討するのが良いでしょう。

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