バーを経営している方で、現在現金しか対応していない場合、どのようなカード決済を導入すべきか悩んでいると思います。バーのカード決済はなんでも良いと思うかもしれませんが、筆者は以下の条件が必須だと考えます。
◆バーの決済端末の条件
✓決済端末を持ち運べる<==特に重要
✓番号のボタンがある
✓黒い端末
✓小さい
✓タッチ決済が可能
これらの条件にマッチするのが、Airペイなどのスマホ決済となります。
最初の決済端末を持ち運べるという点は、2025年3月よりバーではおなじみの「サインによるカード決済」が禁止となります。そのため、お客様をレジの前に移動させずに決済できる端末が必要となるのです。本日は、決済代行会社で15年働いていた、筆者がバーに導入すべき決済端末をご紹介します。
バー相応しい決済端末の5つの条件
バーにふさわしい決済端末は以下のとおりです。
条件①お客様の手元に決済端末を持ち運びできること
条件②酔っているお客様でも暗証番号を入力しやすいこと
条件③黒い端末の色が好ましい
条件④決済端末が小さいこと
条件⑤タッチ決済に対応していること
これらの条件にあるのは、Airペイなどのスマホ決済端末です。それぞれひとつずつ条件を解説していくので、自店にあう決済端末を考えてみてください。
条件①お客様の手元に決済端末を持ち運びできること
バーでカード決済を行う場合、ほとんどの場合は署名(サイン)によるものです。大抵は以下のような決済手順をとるのではないでしょうか?
◆クレジットカード決済の手順(署名の場合)
①お客様からクレジットカードを預かる
②クレジットカードを端末に通して、操作をする
③プリンターから出てきた紙をお客様に渡す
④署名(サイン)をしてもらう
⑤お客様にカード明細とカードを返却
この方式は「PINバイパス」と呼ばれる手法ですが、この方式は、2025年3月をもって禁止となり、持っているカード決済端末でも操作ができなくなります。なぜなら、この手法で、クレジットカード番号を盗む詐欺が横行しており、このような決済方法には常にリスクがあるためです。
そのため、今後はバーにおいてもお客様の前にカード決済端末を移動させて決済する必要があり、以下のような持ち歩けるタイプのスマホ決済が最も良い選択肢となるのです。
◆スマホ決済のAirペイ端末
そのため、決済端末は以下の持ち歩き可能なスマホ決済にする必要が求められます。
◆左から「スクエア」「楽天ペイ」「ストアーズ決済」「Airペイ」
これらの端末は、お手持ちのスマホやiPadにアプリを入れて、ブルートゥース接続をすることでお客様の前に提示して、暗証番号決済ができるのです
では、次に暗証番号を打ちやすいタイプの端末の解説をいたします。
条件②酔っているお客様でも暗証番号を入力しやすいこと
持ち歩きができるスマホ決済の端末は大きく2つのタイプにわかれます。
タイプ①スクエアはスマホに番号を打ち込む
スクエア社の端末は、暗証番号を「スマホ」で打ち込むタイプです。カード決済端末は、クレジットカードを指すだけとなります。つまり、お客様にスマホやiPadを渡す必要があります。
しかし、それ以外のタイプのスマホ決済はでは、クレジットカードを指した端末に番号のボタンがついているので、お客様は端末だけでカード決済ができます。
タイプ②Airペイや楽天ペイなどは端末にボタンがある端末
楽天ペイやAirペイ、STORES決済などは、このように端末に番号が打てるボタンがあるタイプとなっています。そのため、酔っているお客様でも、ボタンを認識できるので、暗証番号を入力できます。一方スクエア端末の場合は、スマホを渡す必要があるため、番号を押しづらいですし、なにより酔っているお客様に、「決済端末」と「スマホ」の両方を渡す必要があるため、スムーズな会計とはなりづらい面があります。
そのため、タイプ②のAirペイなどがおススメとなるのです。
◆暗証番号を入力ボタンがあるスマホ決済端末
条件③黒い端末の色が好ましい
バーの多くは、薄暗い雰囲気ではないでしょうか?そのためバーの決済端末は雰囲気にあわせて黒い色の端末を選ぶべきでしょう。そのため、主要スマホ決済会社では以下の2社となります。
①Airペイ
②楽天ペイ
このような黒い決済端末であれば、どんなバーにも雰囲気がマッチするはずです。しかし、バーテンダーが年老いたスタッフであれば、薄暗いバーで決済端末を見失うかもれしません。そのような場合は、バーでは目立つ白い端末をあえて選ぶのも良いでしょう。白いスマホ決済端末はSTORES決済が代表的なものです。
白いスマホ決済端末のSTORES決済は以下よりお申込みができます。
いずれにせよ、バーの世界観や、決済端末の視認性の観点から色を選ぶべきでしょう。ちなみに筆者は、財布やスマホを選ぶときは、バックの中からも探しやすい派手な色を選びますので、このような観点でスマホ決済端末を選んでも良いのです。次に紹介する決済端末の大きさに関しても同じことが言えます。
条件④決済端末が小さいこと
バーのレジ周りはいろいろなものが置いてあるはずです。
◆バーのレジ周りによく置かれているもの
・キャッシュドロアー
・領収書の紙
・明細用のプリンター
・iPad
・ショップカード
さらに小さいバーでは、ウイスキーのボトルやオブジェも置いてあるのではないでしょうか?小さいバーではさらにスペースが小さくなります。
そのため、バーでは小さい決済端末が求められるのです。幸いにして、全スマホ決済会社の端末は全て小さいので、どれでもよいかもしれませんが、「スクエア」は一番小さい端末です。
◆スクエアの決済端末
スクエアの決済端末は下記です。
ただし、スクエアは小さすぎて、無くしてしまうかもしれませんので、自分にあったものを選びましょう。
条件⑤タッチ決済に対応していること
バーにくるお客さまは、女性と一緒の方も多いでしょう。そのため会計はなるべくスムーズにおこないたいはずです。そのためタッチ決済であればすぐに決済が終わるので、タッチ決済対応のものにしましょう。
スマホ決済会社の主要4社はすべて、タッチ決済に対応しているので、この点は問題ありません。
◆スマホ決済4社
Airペイ | STORES決済 | スクエア | 楽天ペイ | |
タッチ決済 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カード決済手数料は全て3.24~3.25%だが、Airペイが一番安い理由とは?
下記をご覧ください。カード決済手数料と端末費用(初期費用)の比較表です。
◆決済手数料と端末費用の比較図
Airペイ | STORES決済 | スクエア | 楽天ペイ | |
カード決済手数料 | 3.24% | 3.24% | 2.5%※ | 3.24% |
端末購入費用 | 19,800円 | 19,800円 | 4,980円 | 20,000円 |
※スクエアが2024年11月まで、キャンペーンによりカード決済手数料(VISAとMastercardのみ)が安い。
こうしてみると、カード決済決済料はどこも同じ感じですが、実は、Airペイだけが、決済手数料が安い理由があります。それは小数点が発生した場合、切り下げとなるのです。他の会社は切り上げとなるため、Airペイが一番決済手数料が安くなるのです。決済手数料については下記の記事で書いております。
また、端末費用ですが、初期費用と考えるとスクエアが圧倒的に安いです。とりあえず初期費用は押さえたいという方は、スクエアがおすすめです。そして、スクエアにはもう一つメリットがあります。それは売上の翌日入金が可能という点です。
バー経営で大切なのはキャッシュフローだから売上の翌日入金が嬉しい
コロナ禍以後、バーなどの客足が遠のいたという話はよく聞きます。筆者は青山一丁目のバーによく行くのですが、昔はアルバイトスタッフがいたのですが、今はオーナーのみで対応している店が多くなった印象です。そのような背景からも、カード決済したお客様の売上の入金は早い方が助かります。
その点で考えると「スクエア」は翌日入金(翌営業日)が可能できます。ただし、メインバンクが「三井住友銀行」か「みずほ銀行」の場合に限られますが、それ以外の場合でも週1回の入金となり、早いのが嬉しいところです。スクエアは下記の公式サイトよりご確認ください。
楽天ペイの場合も楽天銀行であれば、翌日入金が可能です。
ITに疎いバーテンダーは「サポートが厚い」スマホ決済会社を使う
バーテンダーの中には、60歳を過ぎても現役の方は多いです。しかし、そのようなベテランバーテンダーだと、ITに疎い方も多い印象です。私がたまに行く、銀座のバーテンダーは80歳を過ぎてますが、なんとかカード決済にも対応しておりますが、操作が大変そうな印象を受けました。
しかし、以下のようなスマホ決済会社はサポートが厚めです。なぜなら担当営業がつくので、直接スマホ決済の方法を指導してもらうことも可能だからです。
もし、カード決済の導入に二の足を踏む場合は、これらの決済会社から導入してみましょう。
スマホ決済を導入するにはWi-fiが必須
スマホ決済を導入する場合は、バーにWi-fiを導入する必要があります。ですから、もしWi-fiが導入されていない場合は、先にWi-fiを導入しましょう。タイムズペイやUSEN PAYであれば、Wi-fi導入の相談にものってもらえるので、オールインワンでスマホ決済を導入することができます。
まとめ
もし、現金決済のみで、これからバーにカード決済を導入する場合は、お客様の目の前まで決済端末を持ち運べるスマホ決済を導入しましょう。筆者が特におすすめするのは、以下の条件を全て整えた、Airペイです。
✓決済端末を持ち運べる
✓番号のボタンがある
✓黒い端末
✓小さい
✓タッチ決済が可能
カード決済だけでなく、Suicaなどの電子マネーやPayPayなど幅広い決済方法に対応しているので、あわせて検討してみはいかがでしょうか?下記のAirペイ公式サイトより、端末を申し込むことができます。