
PayPayやLINEペイなどのQRコード決済が流行っていますが、実店舗でもっともスムーズ・カンタンに決済できる方式は、SuicaやPasmoなどのFelica系の決済であることは間違いありません。
しかし、Suica導入は小規模事業者にとっては「審査が厳し目」なため、少しハードルが高くなります。そしてSuica導入を検討するならスマホ決済端末の「Airペイ」を導入すべきです。手数料が3.24%と安いことと、下記の
①Suicaなどの電子マネー決済
②PayPay
③クレジットカード決済
3つのキャッシュレス決済を無料で導入することが可能になるからです。※審査はそれぞれ別です。本日は決済代行会社で15年働いた筆者が、Suica決済の手数料についてくわしく解説いたします。
Suicaの決済手数料はクレジットカード決済と同程度の3~4%で高くはない!
Suicaの導入方法は大きくわけて2つあります。
◆Suica決済の2つの導入方法
①Airペイなどのスマホ決済端末の導入<==手数料3.24%
②JMSやJmapsなどのクレジットカード決済会社系から導入<==手数料3~4%
Airペイなどのスマホ決済端末の導入ならSuicaの手数料は3.24%
まず、飲食や店舗をされている事業者がSuicaを導入するなら、「Airペイ」や「STORES決済」「スクエア」「楽天ペイ」などのスマホ決済端末の導入することになります。なぜなら、Suica決済以外の「クレジットカード決済」「QRコード決済」などにも対応しており、決済手数料も3.24~3.25%と高くはありません。
◆スマホ決済各社が対応している電子マネー決済
「Airペイ」「STORES決済」「スクエア」「タイムズペイ」4社の対応電子マネーの一覧
・Suicaなどの電子マネー決済
・Apple Pay※
・iD※
・QUICPay※
「楽天ペイ」の対応電子マネーの一覧
・Suicaなどの電子マネー決済
・Apple Pay※
・iD※
・QUICPay※
・WAON
・nanaco
※決済手数料は3.74%。他は3.24%
ちなみにSuicaなどの電子マネー決済対応が一番の目的であれば「楽天ペイ」を導入すべきです。なぜなら、Edyやnanacoなど、より多くの電子マネー決済に対応しているからです。Airペイには「Edy」や「nanaco」がついておりません。
しかし、PayPayやLINE PayやAU PayなどのQRコード決済と電子マネー決済を同時により多くの決済手段に対応するなら、Airペイが良いでしょう。クレジットカード決済を含め29種の決済手段に対応しており、決済手段の幅広さは業界ナンバー1だからです。詳しくは下記ホームページをご覧ください。
また、レジ周りのすっきりさせたい!あるいは雰囲気の良いカフェにあったデザインの端末にしたい場合は、スクエアが最もおススメです。その理由は下記のように最もスタイリッシュな端末だからです。
カード決済から電子マネー決済に対応しおり、また45℃の角度に端末が設置されるので、タッチ決済も非常にカンタンです。端末デザインなどは公式サイトで確認してみてください。
JMSやJmapsで導入する場合は、店舗のレジと連携したりカスタマイズが前提
スマホ決済が世に出る以前に主流のSuica決済導入方法だった、クレジットカード決済系の「JMS」や「Jmaps」に依頼して導入する場合は、決済手数料が業種や事業者の規模感により異なるため、非公開なのですが、おおよそ3~4%程度で、スマホ決済と大差がありません。
しかし、この手法のメリットはPOSレジと連携するためのカスタマイズができることですが、導入には数百万円以上かかりますから、店舗数が多い中・大規模の店舗向けの手法です。
ちなみに、ビックカメラやドン・キホーテ等の大手小売事業者の場合は、利用者の数も相当あるためSuicaの決済手数料はかなり安いと思われます。
Suicaを店舗に導入するメリット
メリット①商材により売上が伸びる可能性がる!
Suicaなどの電子マネーでの決済は、財布から小銭を出す必要がありませんから、決済が非常にスムーズです。ですからSuicaを持つ方は、できるだけSuicaで決済したいため(当たり前ですが)Suicaを使えるところを探す傾向があるからです。
少し前のデータですが下記の論文データをご覧ください。
◆電子マネーを利用して売上が伸びた例
この論文によると、「am/pm(現ファミリーマート)」では、客回転率が31%向上し、「大丸ピーコック」では客単価が11%向上しております。両社とも大手ですから、このように顕著に結果が出た可能性がありますが、私個人の体験でも、Suicaであれば、あまり金額を気にせず買い物をしてしまいますから、導入後の売上に影響が出るのは間違いないでしょう。
メリット②レジが圧倒的に早くなる
キャッシュレスの決済方法の中では、端末にカードをかざすだけのSuicaは圧倒的にレジが早くなります。メリット①で紹介したグラフにもありますが、「am/pm(現ファミリーマート)」では、客回転率が31%向上しており、例えばランチを提供している人気店にSuicaを導入すれば、回転率が速くなり、それだけ多くの売上をあげることにもつながります。
また、最近はやりのPayPayやLINEペイなどのQRコード決済がありますが、Suicaなどの電子マネー決済の方が、圧倒的にレジが早いです。QRコード決済は、下記の図ように意外と面倒なので、レジが早くなるとはいいがたい面があります。
POSレジと連携していない多くのQRコード決済は、ユーザーが下記の赤枠のように金額を入力しなくてはならないので、非常に面倒です。
◆PayPayの決済方法
Suica決済の導入費用はスマホ決済ならば「0円」
Suica決済の導入費用は、先に紹介した「Airペイ」「STORES決済」「スクエア」「楽天ペイ」であれば、端末もキャンペーンで無料で手に入るため、導入費用はかかりません。ただし、レシートを印刷する機械が必要なので2万円程度が必要となります。キャンペーンについては時期があるので、下記の公式サイトで確認してみてください。
スマホ決済であれば手軽に導入することができます。JMSやJmapsの端末ならば、審査が通ったという前提で1台6~7万円くらいから導入できます。ただし、POSレジと連携するなどカスタマイズが入る場合は、数百万円かかります。
Suicaは交通インフラで使うためにセキュリティーが断然高い!
PayPayが大量の資本投下により、キャッシュバックキャンペーンを行い、キャッシュレスの大本命のような印象を世間で持たれているかもしれませんが、JPや地下鉄ですでに普及している電子マネーのSuicaの優位性がなくなることはありません。何より決済手法がこれ以上はないほどカンタンですから利便性が高いです。
また、Suicaは鉄道という公共インフラで使うのに耐えられるように作られているため「セキュリティが高い」のが特徴があり、逆にPayPayが今後JRや私鉄で使えるようになるには「セキュリティ」を高める必要があるため難しいでしょう。
すでにJRも私鉄の多くで普及しているSuicaは日本のキャッシュレス決済手段としては、クレジットカード決済に次ぐ決済方法として確立されております。
地方のバスにはなぜ「Suica」が導入されていないことが多いのか?
地方に行くと、バスの中に「Suica使えません!現金だけ!」という張り紙が貼ってあり、支払いに時間がかかるし、大変不便です。なぜバス会社はSuicaを導入しないのでしょうか?
その理由は、赤字路線であることが多いからです。バスのような社会インフラを担当する会社は、赤字だからといって廃業することはできませんので、市や県から補助金を受けてなんとか収支をトントンにしておるのが現状で、Suicaを導入するための余剰金が全くないのです。
Suicaの審査は厳し目!Suicaが普及していない業種にQRコード決済が進出している!
クレジットカード決済の審査に比べて、決済のSuica導入は審査が厳しいです。そのために全国で起こっているのが、「Suicaが導入できないお店がQRコード決済が導入する」という現象です。地方に行けば、「え、こんな渋いお土産やさんも!」と思うようなお店にまで「PayPay」や「LINE Pay」が導入されているのです。
「Airペイ」などの小規模店向けのスマホ決済を導入すれば、端末の機能としては「Suicaなどの電子マネー」が導入可能になりますが、審査が通らなければ、Suicaなどの電子マネー決済機能を使うことはできません。審査などについてもAirペイの公式サイトで書かれているので、詳しくはそちらを参照してください。
決済手段のSuicaのまとめ
電子マネーは、
SuicaやPASUMOなどの交通系
nanaco
楽天エディー
WAON
など、企画が乱立しております。これらを主導していけるのは国しかありませんが、そういった動きもありません。さらに昨今は「PayPay」や「LINE Pay」などのQRコード決済も加わり、消費者にとっては、非常に迷惑な話です。
ただ、決済端末の「AirPay」ならば
①Suicaなどの電子マネー決済
②QRコード決済「PayPay」「LINEPay」
③クレジットカード決済
の3つが揃うので、導入しておけば、ほとんどのキャッシュレス決済に対応できます。キャンペーンも随時やっているので、下記のAirPay公式ページをご覧ください。