クレジットカード決済やQRコード決済、Suicaなどの電子マネーのキャッシュレス決済を導入先として「Airペイ」を検討しているのではないでしょうか?
Airペイは、大手スマホ決済6社の中では、QRコード決済(PayPayや楽天ペイ)からSuicaなどの電子マネー決済まで幅広い決済方法(74種の決済)に対応しているのが特徴で、カード決済手数料も3.24%と安いため、また、唯一決済手数料の小数点切り下げに対応しており、わずかに決済手数料が安いスマホ決済会社となるため、筆者が最もおススメするスマホ決済です。
本日は、決済代行会社で15年働いていた筆者が、プロの目線からAirペイの評判を考察いたしますので、今からAirペイを導入する方は、一通り見ておけば不安も無くなり安心して導入できるでしょう。
Airペイを含むスマホ決済大手6社の手数料・機能比較
まずは、下記の表を見てください。スマホ決済の大手6社をまとめた表です。一番左が「Airペイ」です。
◆比較表①クレジットカード決済の機能比較
※スクエアはカード決済手数料(VISAとMastercardのみ)の値引きキャンペーンを実質
◆比較表②決済種類の比較
◆比較表③費用及び導入時の重要情報
状の日本ではキャッシュレス決済で最も利用されているのは85.7%ものカード保有率がある「クレジットカード決済」になります。
そう考えると、クレジットカード決済の手数料こそ、事業者にとって重要な要素となります。クレジットカード決済に対応しているのは、下記6社になります。
◆スマホ決済会社でクレジットカード決済対応の6社
①Airペイ 3.24%
②STORES決済 3.24%
③スクエア 2.5% (VISAとMastercardのみ)
④楽天ペイ 3.24%
⑤タイムズペイ 3.24%
⑥USEN PAY 3.24%
スクエアだけが、キャンペーン中でカード決済手数料が安くなります。横並びとはいえ、AirペイはPayPayやSuicaなどの74種の決済に対応していることを考えると、最も費用対効果が高いスマホ決済端末と言えます。
実はAirペイが各社の中で一番決済手数料が安い!その理由は小数点以下の計算方法
2024年11月より、スマホ決済会社は全社カード決済手数料(VISAとMastercardのみ)が2.5%となります。(スクエアだけ先行して2.5%)
同じに見える決済手数料ですが、実は微細な差ですが各社違いがあります。それは決済手数料が小数点以下の値が発生した場合
◆小数点以下の計算方法
Airペイは「小数点以下切り捨て」
STORES決済、楽天ペイは「小数点以下繰り上げ」
のため、厳密には決済手数料が一番安い決済端末は「Airペイ」なのです。小数点以下というわずかな差ですが、年間の手数料で考えるとに大きな金額になってくるのです。
Airペイの公式サイトでは、端末の0円キャンペーンなども随時行っておりますので、現在行われているキャンペーンについては、下記のAirペイの公式ホームページをご覧ください。
尚、決済手数料が一番安いのはAirペイですが、下記記事にて各社の手数料をより詳しく比較解説していますので、Airペイをご検討の方も是非ご参考ください。
Airペイの特徴は、スマホ決済6社の中で一番「決済手段が豊富」なこと
では手数料以外で、Airペイを他のスマホ決済会社と比較しますと、最大の特徴はその幅広い決済手段に対応していることです。下記をご覧ください。
◆Airペイが対応している決済手段一覧
・クレジットカード決済
・Suicaなどの電子マネー
・QRコード決済「PayPay」「d払い」「auペイ」「楽天ペイ」「J-Coin Pay」「Smart Code」
・インバウンド向け決済「Alipay(アリペイ)」「WeChatPay(ウイチャットペイ)」「UnionPay(ユニオンペイ)」含めアジア他177の国と地域
ここまで、決済手段が幅広いスマホ決済の会社は他にありません。これからスマホ決済の導入を考えている個人事業者は「PayPay」や「d払い」などのQRコード決済も手数料が魅力的だと思いますが、Airペイは「PayPay」と「d払い」の両方に対応しており、一石二鳥と言えます。
そして、中国ではQRコード決済が普及しており、現金を使う人はあまりいません。
ようやくコロナ禍が落ち着いてきた今、中国人の需要を確実に取りたい事業者には中国人向けのQRコード決済の「Alipay」か「WeChatPay」に決済対応しなくてはなりませんが、Airペイは両社に対応しております。WeChatPayとAlipayの両社で中国での普及率が90%以上となるため、片方だけより両社使える方が絶対に売上が伸びます。
また、Airペイは2020年8月20日に、香港、韓国、マレーシア、インドネシア向けのQRコードにも対応しているため、インバウンド向けとしては最も対応国が幅広い端末となりました。
端末の性能やデザインは6社(Airペイ、STORES決済、楽天ペイ、タイムズペイ、USEN PAY)だいたい同じ
Airペイは端末に関しては、イギリスの会社の「miura systems」を使っており、実はこの端末は
◆miura systemsの端末を使うスマホ決済会社6社
・Airペイ
・STORES決済
・楽天ペイ
・タイムズペイ
・USEN PAY(旧:Uペイ)
6社とも同じ端末であるため、差別化要素はありません。したがって性能もほぼ同じと言えます。この6社の違いは中に入っているソフトウェアです。それにより使える決済手段も違ってきます。
その点、スクエアは端末は最もオシャレなデザインであるためレジ周りをオシャレにしたいカフェやアパレルでは、スクエアの下記端末が良いでしょう。
スクエアの最新の端末やキャンペーンに関しては公式サイトでご確認ください。
Airペイの入金タイミングは月6回と嬉しい
事業者で気になるのは「売上がいつ入ってくるか?」という点ですが、Airペイの入金先を
◆スマホ決済の売上の指定銀行
・みずほ銀行
・三井住友銀行
・三菱UFJ銀行
に指定すれば「月6回」も売上が自動で入金されます。月6回も入金されれば、資金繰りに苦しい個人事業者も苦労しません。ただし、上記以外の銀行を指定した場合は月3回になります。いずれも自動入金なので、自分での振込作業など発生しません。
※QRコード決済の場合は月一度の入金となります。詳しくは下記Airペイ公式ページでご確認ください。
Airペイの注意点「エステサロン」「語学学校」「塾」「パソコン教室」「結婚相談サービス」などの継続的役務提供では導入できない!
決済手段が広く、手数料も安いAirペイですが、下記の継続的役務の提供を行うビジネスには、導入することができません。Airペイの加盟店規約で決まっております。
・エステサロン
・語学学校・塾
・パソコン教室
・結婚相談紹介サービス
など月謝のような支払いが発生するサービスのことです。この点で、クレジットカード決済を考えているなら、スクエアを検討してみてください。スクエアにも一定の条件がありますが、継続的役務提供への決済も対応しているからです。詳しくは下記ホームページをご覧ください。
Airペイはリクルートが運営するスマホ決済会社
Airペイは、リクルートペイメントという、リクルートグループの主力企業のリクルートライフスタイルの子会社です。そのリクルートは、もともとメディアを作るのが非常に上手な会社で「ホットペッパー」というメディアを運営しておりました。
◆リクルートライフスタイルが運営する主なメディア
・じゃらん
・ホットペッパー
・ホットペッパービューティー
・ボンパレ
ホットペッパーは紙媒体も有名ですが、WEB媒体は特に飲食・美容などには有力なメディアの一つであり、多くの事業者がホットペッパーにお店の集客のために登録をしております。
そこにリクルートは、ホットペッパーの加盟店に対して、POSレジ(Airレジ)を配るなど、いろんなサービスを提供しており、その一つとして決済に特化した「Airペイ」を提供をはじめたのです。
ちなみにPOSレジアプリとしては「Airレジ」がナンバー1ですから、そこにどんどんスマホ決済の「Airペイ」を導入していこうという動きになったのです。
Airペイがなぜ「PayPay」や「Alipay」など幅広い決済方法に対応しているのか?それはホットペッパーがあるから!
それにしても、他のスマホ決済の大手と比べても、Airペイの対応決済は非常に幅が広いのが特色です。その理由は先に解説したように、リクルートは「ホットペッパー」をもっており、パートナー企業(ここではAlipayなど)にしてみると、ホットペッパーの加盟店に、パートナー企業が自社の決済を導入できるのは、他のスマホ決済会社にはない大きなメリットになります。
リクルートは広告戦略が非常に上手い企業ですから、既存の強力な営業網があるので、WEBだけではカバーできない事業者に対しても、リクルートの営業マンが、どんどん決済の導入を行っており、パートナー企業からも、非常に魅力的な決済提携先がAirペイというわけです。
2022年7月時点で36種の決済方法に対応しており、その決済手段はどんどん増えて行くので、Airペイ端末を導入しておけばデメリットは少ないと言えます。
Airペイの弱点は「2回払い」や「分割払い」「リボ払い」に対応していないこと!全て対応しているのは「USEN PAY」
Airペイ端末のデメリットをあえて言うと、クレジットカード決済の「2回払い」「分割払い」あるいはリボ払いに対応していない点があげられるでしょう。もし高額商品を扱っている事業者などは、これらに対応している「USEN PAY」を導入するのも手です。
タイムズペイであれば、これらのカード支払いに対応しておりますし、さらにはAirペイほどではないですがSuicaなどの「電子マネー決済」に対応しているので、過不足はないでしょう。ただしPayPayは別途アプリを利用する必要があります。
Airペイの社内の雰囲気は?
前述したとおり、Airペイはリクルートペイメントが運営元です。リクルートHDの下にリクルートライフスタイルがあり、その下にリクルートペイメントがあります。つまりリクルートグループの会社となります。
リクルートは2014年に東証一部に上場しました。
そのため、リクルートには社歴が長くて役職にある方は、かなりのストックを持っており、その額は1億~2億というのが普通という噂を聞いたことがあります。
リクルートは昔から数字に強く、新しい企画を行うことに対するサポート体制も万全ですから、ここでしっかりキャリアを積めば、どこでも通用する人材になれるでしょう。
ちなみにリクルートで一番盛り上がっている部署は「人材ビジネス」です。リクナビやindeedなどは誰でも、見聞きしたことのあるメディアでしょう。
Airペイのライバル企業は「スクエア」「STORES決済」「楽天ペイ」
同じスマホ決済のジャンルに属する
◆Airペイのライバル企業
・スクエア
・STORES決済
・楽天ペイ
がライバルと言えるでしょう。
スクエアと比較した場合は、端末デザインにおいてはスクエアの方が良いと思いますが、ただし、スクエア端末は「クレジットカード決済の暗証番号入力」ができないため、サイン支払のみとなる点は微妙です。なぜならクレジットカード決済においては、AirペイやSTORES決済、楽天ペイのようにICチップ+暗証番号入力が最もセキュリティが高いと言われているためです。
STORES決済においては、Airペイに勝っている部分はありませんが、強いていえばスマホがAndroidに対応している点は、STORES決済が勝っておりますので、スマホがAndroidの方はSTORES決済が良いでしょう。
楽天ペイに関しては、楽天はau PAYと提携するなど、楽天経済圏以外のユーザーの取り込みなどあり、この3社の中では一番のライバルかもしれません。
しかし、楽天嫌い(楽天銀行の口座作ったり)の方も一定数いるため、Airペイを選択する方が多いのではないでしょうか?
AirペイのデメリットはスクエアやSTORES決済に比べると審査スピードが遅いこと
クレジットカード決済の導入を急いでいる方は、スクエアやSTORES決済の方が良いでしょう。なぜならAirペイの審査は、最短でも一ヶ月程度はかかるからです。
もし、イベントを行うなどで、クレジットカード決済を急いでいる方は、スクエアの導入を検討しましょう。スクエアのマーケーティング担当者が「うちのメリットの一つは審査の早さです!」と言っているのを、端末説明会で直接聞いたので、お急ぎの方は、下記のスクエア公式ホームページをご覧ください。
Airペイが向いている事業者とは?
例えばすでにVISAやMasterCard等と直接加盟店契約を持っている大手企業は、クレジットカード決済手数料が非常に安いのですが、その契約をAirペイでは使えませんので、大手企業には向いておりません。
これから初めてクレジットカード決済を導入する方や、あるいは個人の飲食店などはすでにあるクレジットカード決済の契約よりも、手数料が安いのであればAirペイに乗り換えるのが良いでしょう。しかも、Suicaなどの電子マネーにも対応しているので、決済手段の多様化に結びつきます。
また、「PayPay」にも対応しているので、QRコード決済系の導入に悩んでいる場合も、同時に対応できる大きなメリットがあります。
Airペイの注意点は他社のPOSレジを使っている場合!とAndroidの場合
もし、東芝テックなどのレジを使っている場合は、Airペイと連携できないので、レジもAirレジにするしかありません。Airペイを使うなら、Airレジを使いましょう。
また、Androidに対応しておりません。iOSの「iPhone」や「iPad」のみが対応しております。日本ではiOSを使う方が圧倒的なので、この点はあまり問題になりませんが、もしAndroidしかもっていないのなら、iPadなどをあらためて買う必要があります。
また、POS連携や基幹システムとの連携や、多くの支店やフランチャイズ店がある本社が採用する場合は、STORES決済が一番です。なぜならばそういった大型加盟店さん向けに「カスタマイズ」や本社と支店の「レポーティング機能」が豊富なスマホ決済会社だからです。詳しくは下記のSTORES決済の公式サイトで確認してみてください。
Airペイと一緒に「プリンター」や「ペン」が必要!
また、Airペイに限りませんが、レシートが印刷できるプリンターや、署名に必要なペンがついていませんので、別途買う必要があります。
値段は2万円程度のものから、様々あります。エプソン等から販売されており、お客様にはレシートを出す義務はありませんが、とは言っても日本ではレシートを欲しがるユーザーが多いため、実質上必須となります。
またクレジットカード決済の際「サイン」を求めるお客様に対しては、下記のスタイラスペンが別途必要ですが、こちらは300円程度で売っております。
このように付属品を購入することを忘れないようにしましょう。こういった付属品についても大事なことなので、Airペイの公式ページで確認してみてください。
Airペイのまとめ
大手のスマホ決済各社と比較すると、手数料や、決済手段などあらゆる面で、Airペイが一歩秀でています。サポート体制も、筆者はメールを通して、この記事の取材のためにAirペイさんとやりとりをしましたがスムーズでした。
2024年の今は、キャッシュレスの普及が進み、そのためにカード決済の導入を検討したり、あるいは既存のカード会社の決済手数料が高いケースにおいては、Airペイは非常に有力な選択肢となるはずです。
端末無料キャンペーンなど、随時やっているようなので、詳しくは下記の公式ページで確認してみてください。
大変参考になりました。airペイにしました。 POSはAirレジではありません。
カード決済に比較して電子マネー決済はそれほど多くない地域なので。
それと、美容室なので美容室に特化したPOSを導入。カード決済は、美容室用のPOSシステムと連動したカード決済にしましたが、6月以降も1.7%の決済手数料の提案で決定。
楽天ペイにしようかと思ったのですが、これは楽天銀行の法人口座を持っていないと振込手数料が高い。
そこで楽天銀行の法人口座開設を申請したが、1ヶ月経ってもまだ口座開設できていない。
ここは口座を作ってやると言わんばかりの対応に嫌気が差した。
従って、airペイが一ヶ月掛かるとしても、口座は既設の口座が使えるので結局楽天は諦めました。及び、楽天ペイは、美容室など開業申請が必要な店舗はそれが取れてからと、ハードルが高いので、開店までに間に合わない。
実際に開設作業に入ってみて、一番の問題は口座との紐付き度合い。
ここにも触れて欲しい。
コメントありがとうございます。私の記事が参考になったとしたら嬉しいです!銀行の口座開設は去年あたりから「マネロン」や「振り込め詐欺」など影響で、法人口座が非常に作りにくくなりましたよね。たしかに口座との相性は、スマホ決済導入時にはあまり気にしませんが、実は重要ですよね。相性が悪いと毎回振込手数料がかかったりしますしね。楽天銀行はそうなのですね。勉強になります。