小規模事業者が「オンライン決済」をすぐ導入する5つの手法

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2020年に世界中で流行したコロナウイルスの影響で、人と人が接する実店舗ビジネスは大きな損失を被ることになりました。売上を少しでも回復させるための手法の一つとして「オンライン決済」の導入を考えている企業が増えております。オンライン決済をすぐに導入するためのは5つの手法があります。

◆オンライン決済を導入するための5つの手法

①スマホ決済のオンライン決済機能
②オンライン決済システム
③WordPress専用のオンライン決済
④無料ECサイトの導入
⑤決済代行会社に相談

まずは、この5つの方法の中から、ご自身の事業にあてはまるものを選び導入すべきでしょう。また、オンライン決済には初期費用や決済手数料がかかりますし、ITリテラシーが求められるケースもあるので、事前にオンライン決済システムの概要を把握しておけば、オンライン決済の導入がスムーズになります。

本日はオンライン決済について、決済代行会社で15年働いてきた経験のある筆者が、詳しく解説いたします。

オンライン決済には多くのサービスが出ており、ホームページやブログを利用する方法から、ホームページが無くてもオンライン決済を行う方法まで様々あります。

まずは、下記からオンライン決済を行いたいあなたの会社の状況を下記から選んでください。

オンライン決済を行うための5つの方法

方法①ホームページやブログがないが、オンライン決済を行いたい
方法②ホームページやブログがあって、オンライン決済を行いたい
方法③WordPressで作ったブログがあって、オンライン決済を行いたい
方法④物販をカンタンにECサイトでオンライン決済を行いたい
方法⑤決済代行会社に相談してオンライン決済を行いたい

方法①ホームページやブログがないが、オンライン決済を行いたい

ホームページがない事業者はスマホ決済の「スクエア」か「STORESターミナル」を導入する!

コロナウイルスの影響で実店舗の売上が下がっている事業者で、売上を少しでも回復するためにオンライン決済を導入したいのなら、スマホ決済端末の「スクエア」か「STORESターミナル」を導入すべきでしょう。

この方法はホームページがない事業者に向いている方法です。なぜなら、オンライン決済するためにホームページが必要なく、クレジットカード決済するお客様にURL(オンライン請求書)を発行する方式だからです。

◆スクエアのスマホ決済端末

このスマホ決済端末は、実店舗で主にカード決済を行うための端末ですが「スクエア」と「STORESターミナル」に関してはオンライン決済の機能も付いているのです。その仕組みは下記のような流れです。

◆オンラインカード決済を行うための3つのステップ

ステップ①アプリにログインして「件名」「金額」などを入力して「請求書WEBページ(URL)」を作成
ステップ②上記で作成したURLをお客様に送付(メール、LINE、SNS、チャットシステム)
ステップ③お客様はURLをクリックして、「請求書WEBページ」でクレジットカード番号を入力し決済する

画僧引用先:STORESターミナル公式ページ

このように、オンライン決済を行うための手続きは非常にカンタンになっております。

それでは「スクエア」と「STORESターミナル」の違いを見て行きましょう。下記の図をご覧ください。

◆オンライン請求書のスクエアとSTORESターミナルの比較

決済手数料は、STORESターミナルの方がやや安くなりますが、そもそもSTORESターミナルは「VISA」と「MasterCard」にしか対応しておらず、日本国内のシェア30%もある「JCB」に対応していないため、全てのお客様にオンライン決済を対応させるのは厳しいのが現状です。

その点、スクエア請求書であれば、手数料は3.95%と高くなるもののJCBにも対応しており、その他AMEXやDinersなどのカードにも対応しているで、お客様のカードブランドを選ばずにオンラインカード決済を行うことが可能です。

また、スクエアは毎月同じタイミングで、決まった請求書を送る定期送信機能(継続課金)や、お客様の入金忘れを防止するリマインダー機能もあるので、本格的にオンライン決済を開始することができます。

◆スクエアの費用

初期費用・・実質無料
月額費用・・無料
決済手数料・・3.25%(JCBは3.95%)

◆オンライン決済に必要なもの

・インターネット環境
・タブレットかスマホ

◆導入までの期間目安

1週間程度

スクエアは随時「端末無料キャンペーン」などを行っているため、詳しくはスクエアの公式ホームページを確認してみてください。

スクエアの公式ページ

方法②ホームページやブログがあって、オンライン決済を行いたい

ホームページがある場合で、HPに商品カート機能をつけてオンライン決済を実現するなら「PayPal」を使う!

すでにホームページやブログがあり、電話やFAXによる問い合わせ、あるいは店頭訪問を促している方が、そのホームページを利用して決済を行うには「PayPal(ペイパル)」が良いでしょう。

なぜなら、これらのシステムはブラウザーの管理画面で商品名や金額を入力すれば「カートURL」が発行されるので、そのURLを自社のホームページやブログに張るだけで、オンライン決済を行うことができるカートシステムだからです。

できるだけ初期費用や月次費用をかけたくない場合は、無料で利用できる「PayPal」を使いましょう。ただし、PayPalはお客様にPayPalアカウントを作ってもらう手間がかかります。

そしてPayPalは海外では普及が進んでいますが、日本ではあまり普及しておらず、初めてあなたのお店で決済するお客様はPayPalの会員でなければ、購入を戸惑うこともあるでしょう。

PayPalは初期費用や月次費用は無料で利用できるオンライン決済!

PayPalについて解説します。ペイパルは非常にカンタンに導入できるオンライン決済の仕組みと言えます。初期費用や月次費用は一切かかりません。決済手数料もさほど高くなく、下記の通りです。

◆PayPalの決済手数料

上記のとおり、国内と海外では決済手数料が異なります。ペイパルは海外ではメジャーな決済手段のために、越境ECや、海外向けの通販に非常に強い決済方法となっております。また、海外ビジネスを始める時に不安な「セキュリティー」についてですが、ペイパルはAIやITテクノロジー企業です。

不正を事前に検知する技術や、あるいは行き過ぎた不正検知(不正ではないのに、不正と判断され、決済ができなくなる)も行わないシステムが採用されており、セキュリティーが最も進んだ決済会社の一つでその点は大いに安心することろでしょう。

それではPayPal導入までのステップを解説いたします。

◆PayPal導入のたった3つのステップ

①PayPalに申し込む、審査通過後、アカウント発行
②PayPalの管理画面にて商品名や価格を入力し、URLを発行
③上記で発行したURLを、自社のホームページの商品ページに貼り付ける

このように管理画面でカンタンにURLを発行することができます。ただし、お客様は、決済する時にPayPalアカウントにログインもしくはアカウント作成をする手間があるため、ペイパルアカウントを持っていない方には障壁となる大きなデメリットがあります。

もし、ランディングページを作っていて、そこにカートシステムをつけたいのなら、Pay Cart Plusというシステムがあり、クレジットカード決済や、キャリア決済などを行うことができます。

Pay Cart Plusを使えば「ランディングページ」などで単品カートシステムが可能

もし、扱っている商材が「サプリメント」や「健康食品」など単品であり、それを訴求するためのランディングページをつくり、そのページにカートをつけたい場合には「Pay Cart Plus」が向いております。

Pay Cart Plusを利用するためには、下記の概念を事前に理解しておきましょう。

◆Pay Cart Plusの費用はシステム利用と決済手数料の両方がかかる

「システム利用料(Pay Cart Plus)」+「決済手数料(リーフワークスPay)」

Pay Cart Plusとはあくまでカートシステムであり、そのシステムの利用料に加えて、決済手数料が必要となります。そしてPay Cart Plusが採用している決済が「リーフワークスPay」です。リーフワークスPayを聞いたことはないと思いますが、裏側は「ソフトバンクペイメント」というソフトバンク系列の決済代行会社が決済の仕組みをささえております。

つまり、費用としては以下の2つの費用がかかります。

◆Pay Cart Plusのシステム利用料

◆リーフワークスPayの決済手数料

プランが2つあり、月間売り上げが150万円を超えるケースでは「スタンダード」プランの方が安くなります。これからオンライン決済をはじめる方の多くは「ライト」プランを利用することになりでそう。システム利用料が2万円程度かかりますが、決済手数料は3.1%とオンライン決済では比較的安くなります。

◆Pay Cart Plus導入までの流れ

①問い合わせから審査、審査通過後手続き
②Pay Cart Plusの管理画面で商品名や価格を入力し、URLを発行
③上記で発行したURLを商品ページに貼り付ける

基本的な流れはPayPayと変わりませんが、ソフトバンクペイメントの審査などがあるため、導入までには最短で1ヶ月程度かかり、さらにコンビニ決済をおこないたい場合は3ヵ月程度の期間を見ておく必要があります。

費用は安くはないので、売上が月額で数百万円見込める事業者向けのオンライン決済システムとなっております。詳しくは下記の公式ホームページをご覧ください。

ペイカートプラス公式ページ

また、決済代行会社を「ソフトバンクペイメント」や「GMOペイメントゲートウェイ」に変更することも可能です。

方法③WordPressで作ったブログがあって、オンライン決済を行いたい

WordPress専用のオンライン決済システムのWelCart(ウェルカート)

WordPressでブログやホームページを運営している企業は多いです。なぜなら費用がかからず、自由にブログを運営できるプラットフォームで、多くのプラグインが提供されているためです。

WordPress専用のオンライン決済システムの「WelCart」は興味がある方も多いでしょう。WordPressをすでに運用しているのでしたら、プラグインを追加して、WelCartが対応している決済代行会社と契約すれば、そのままブログを利用してオンライン決済が可能になります。

特に決済代行会社にこだわりがなければ「Welcart」が運営するWelcartPayが良いでしょう。なぜならWelcartの管理画面から、決済の売上を見たり、金額変更や取り消しの操作が可能であり、WordPress上でクレジットカードの運用管理まで可能だからです。

◆WelcartPayの費用感

・初期費用0円
・月額固定費3,000円
・決済手数料3.5円
・トランザクション費用5円(1件あたり)

WelcartPay以外にも、ソニーペイメントやゼウス、PayPalなど数多くの決済代行会社でWelcartを使うことができるので、詳しくは下記のページをご覧ください。

Welcartで利用できるクレジット決済の種類と特徴

ただ、WelcartはITリテラシーがある程度高い事業者でなければ、導入が困難な面があります。また、クレジットカード決済を使うので、ブログは必ずSSL対応してなければカード情報漏洩のリスクもあるので、その辺を自分の力で解決できる事業者でなければ、このオンライン決済システムの利用は難しいでしょう。

方法④物販をカンタンにECサイトでオンライン決済を行いたい

「BASE」や「STORES.jp」を利用すれば、すぐにカンタンにECサイトで物販ができる!

「ECサイトで物販をしたいけど、難しそうだ。。」
「ネットショップを自力でやるのは費用がかかる。。」

と考えている事業者の方もおおいでしょう?実はBASEやSTORESなどの無料ECカートを使えば、カンタンにECサイトを作ることができます。

どれくらいカンタンかと言えば、InstagramやFacebookでプロフィール入力をすることができる方なら、ECサイトを作れます。

◆BASEやSTORESでECサイトを作るたった5つのステップ

①アカウントを作成後、サイトのURLの決定
②ログインして、サイトのテーマをナビゲーションに従って設定
③商品写真を撮影
④商品写真や説明文、価格、個数、サイズなどの登録
⑤公開

たったこれだけの工程で、ECサイトを作ることが可能です。しかもデザイン的にも優れており、お客さんが一見しただけでは無料のECサイトとは思えないデザインのクオリティーがあります。

◆BASEやSTORESの費用感

手数料の合計は「BASEは6.6%以上」かかるのに対して、「STORESは5%」なので、STORESの方が費用が安く、また顧客管理機能があることから、STORESの方がお勧めです。

ECサイトをこれから解説したいという方は下記の記事でまとめているので、必要な箇所だけを読んでみてください。

過去記事:【全解説】プロが「ECサイトの作り方」を解説!個人から大企業まで

ECサイトを作るのは3~5時間も作業すれば終えることができ、非常にカンタンですが、ECサイトで難しいのはネット集客です。もし、全国に常連さんがいる人気店ならば良いのですが、そうでなければ、SNSを積極的使うなど集客努力をしないとお客さんは集まりません。

もし、お菓子や食品の通販をやるのなら、事前に保健所にチェックしてもらおう

ECサイトの構築の前に、もし食品やお菓子を販売するのなら、事前に地元の保健所に相談しておきましょう。なぜなら食品衛生法という「食の安全を守る」ための法律が存在するため、その法律には食品の保存状況から梱包までが法律で定められ降り、ネット通販を行う場合は、それに準拠しなければ「法律を違反」してしまうリスクがあるからです。

方法⑤決済代行会社に相談してオンライン決済を行いたい

この手法は「ITは詳しくない」「誰かに相談して、慎重に始めたい」という事業者がとるべき手法です。決済代行会社とは、なじみがない方も多いと思いますが、事業者に変わって、カード会社の手続きや審査を代行する会社であり、決済代行会社を通すことで、多くの決済方法を一手に代行してくれるので、加盟店は手間が省けるというメリットがあるのです。

決済代行会社に相談すれば、各決済代行会社はオンライン決済のシステムをそれぞれ持っていたり、提携しているECサイトを紹介してくれるので、その仕組みを導入することになります。

決済代行会社でオンライン決済を組み込むステップは下記のようになります。

◆決済代行会社でオンライン決済を導入するまでのステップ

①申し込む
②自社のホームページやECサイトに決済を組み込む
③カード会社等の審査に2週間から一ヶ月かかる
④決済用のIDが発行される
⑤IDを自社のシステムに組み込む

小規模事業者を得意としている決済代行会社には

・GMOイプシロン
・ゼウス
・ヤマトフィナンシャル

の3社が有名です。決済代行会社に相談することで、必要なオンライン決済システムも紹介し、サポートもしてくれるので、その分の費用がはかかりますが、オンライン決済を確実に導入することができます。

ヤマトフィナンシャルの場合の費用感ですが

◆初期費用・月額費用

無料

◆決済手数料

5%

となっており、決済手数料は高めですが、月額費用1万円を払えば、決済手数料が3.9%になるプランもあります。また、決済代行会社やプランにより費用が変わるの1社で決めるよりも3社くらいから見積をとり、コンペしながら決定するのが基本となります。

また、ECカートには、裏側で決済代行会社が入っているので、ECサイトを行う場合は、決済代行会社ではなく、ECカートを選ぶべきです。ECカートの選び方は、下記の記事をご覧ください。

過去記事:【全解説】プロが「ECサイトの作り方」を解説!個人から大企業まで

オンライン決済のまとめ

オンライン決済の導入自体は、本日紹介した5つの手法を使えば、さほど困難でもありませんし、初期費用がかからに方法も多数あります。しかし実店舗の売上を下がった分を、オンライン決済で補うのは容易ではありません。

もし、顧客のリストがあれば、メールマガジンを売ったり、パンフレットを郵送する手法があり、効果がありますが、顧客のリストがない場合は、ゼロからWEB集客をする必要があります。

もし、顧客のリストがなければ、まずは事業のホームページを持つことから始めるのも手です。ホームページがあれば、過去に買い物したお客様が検索して、ホームページに訪れる可能性があるからです。

そのホームページにオンライン決済を用意できれば、自動で売上を得ることができます。ですから、これからオンライン決済を行う方は既存のお客様を中心にオンラインで売上を建てるのがベストの戦略となるはずです。

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