PayPayを今から導入する店が5分で概要把握!プロの評判と考察

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PayPayは日本でQRコード決済としては後発ならが、2018年12月に20%キャッシュバックキャンペーンを大々的に行ったことから、一気にQRコード決済市場での認知率を上げてきました。

今やコンビニだけでなく、地方の居酒屋やお土産屋にもPayPayが導入されるほどにQRコード決済市場で存在感を高めてきました。PayPayをこれから導入しようという方は、PayPayには導入費用がかからないというメリットとともに、決済はSuicaなどの電子マネーと比べると面倒だというデメリットを事前に把握しておくべきです。

また、PayPayは今は決済手数料は無料ですが、それはソフトバンクグループが投資フェーズであるだけで、いずれ手数料がしっかりとられること筈であることも念頭に入れておきましょう。

本日は決済代行会社で15年働いてきた決済のプロの筆者が、PayPayについて詳しく解説してまいります。

PayPayはソフトバンクとYahoo!Japanが出資した会社で資金力が豊富なのが特徴!

PayPayは2018年6月にソフトバンクとYahoo!Japanが出資した会社です。結局Yahoo!Japanもソフトバンクグループですから、実質上ソフトバンクのPayPay事業部と言っても過言ではありません。

国の方針もありキャッシュレス決済普及の波が高まっているなか、ソフトバンクはグループとしてリアル(実店舗)の決済インフラを持っていなかった為、中国国内では圧倒的なシェアを誇るQRコード決済を日本に普及させるという戦略に打って出ました。

(余談ですが、ソフトバンクは中国最大のIT企業であるアリババが、創業間もない頃から出資している事からもわかるように、日本有数の中国通の企業です)

日本では「LINEペイ」や「楽天ペイ」が先行してサービス提供していたにも関わらず、いまいちシェアが拡大できていなかったスキを突き、ソフトバンクグループの資本を投入して一気に参入してきたのです。

PayPayの特徴はQRコード決済

日本のリアル(実店舗)のキャッシュレス決済市場においては、クレジットカード決済やSuicaなどの電子マネーが、すでに先行しております。下記の経済産業省のデータをご覧ください。

2016年で少し前のデータですが、「青い棒がクレジットカード」そして「緑が電子マネー」の利用を表しております。

データ引用先:経済産業省 キャッシュレスの現状と推進

しかし、そこに巨大な資本を持つソフトバンクグループがQRコード決済「PayPay」の普及のために、100億円キャッシュバックキャンペーンを行いました。また、テレビCMやYouTube広告など、大量の広告費用が投下され、PayPayのキャッシュバックキャンペーンは社会現象になりました。

参考記事:決済サービスPayPayが100億円還元を開始 キャッシュレスは社会現象になるか

キャンペーンの際にPayPay対応していた「ビックカメラ」には、このチャンスを使って高額家電を買い求める人が列を作りました。しかも40人に1人の確率(ソフトバンク会員やYahoo!プレミアム会員はさらに高確率で)で「全額キャッシュバック」を行うなど、Twitter上では当選したユーザーが大いに話題になりました。

PayPayと競合3社の費用やサービスを比較!

下記の表をご覧ください。店舗が導入する可能性のあるQRコード決済の大手をまとめたものです。導入を考えている方は、下記表をじっくりとみて比較検討してみてください。

店舗にとってはPayPayで決済した分が、いつ口座に入金されるかが気になるところですが、ジャパネット銀行の口座があれば、翌日入金が可能です。それ以外の銀行口座であっても翌々営業日で入金してくれるのですから、資金繰りが厳しい、個人事業者には大変助かります!

QRコード決済では、774万人のユーザーがいるPayPayが大幅に競合をリード!

下記のグラフをごらんください。※LINEペイは含まれておりません。

グラフ引用元:PayPayは2019年も独走?! 「100億円あげちゃうキャンペーン」、その後のマーケティング効果を調査

このデータによると、PayPayのユーザー数は2019年2月時点774万人で、やはりテレビCMやキャッシュバックキャンペーンの効果は抜群で、競合他社に圧倒的な差をつけております。

しかし、競合も負けてはおりません。楽天ペイはAUペイと連携すると発表しました。AUペイはau walletのアプリで利用することができるため、すでに利用者が500万人以上のサービスですから、QRコード決済を導入する店舗には非常に魅力的なサービスです。手数料や付帯するキャンペーンなどの最新の情報は楽天ペイの公式ページで確認してみてください。

楽天ペイの公式ホームページ

PayPayを導入するお店側のメリットは「導入費用」がかからないことや、「導入の手間」がかからないこと

PayPayは、クレジットカード決済と異なり専用端末が不要で、スマートフォンやタブレットがあれば、アプリをインストールして簡単に導入できるメリットがあるため、利用するユーザーもCMやキャッシュバック効果で一気に増えたことから、導入する店舗も急激に増えています。

筆者も2019年1月にPayPayに問い合わせを行いましたが「申込が殺到しているため一ヶ月はかかります!」とPayPay担当者に言われました。

現在はそれも落ち着いて、1~2週間くらいで導入できるのではないでしょうか?

PayPay導入前に覚えておこう!QRコード決済は店舗にとって結構面倒!

イメージが先行したQRコード決済ですが、キャッシュレス決済の中では「決済するのに時間がかかって非常に面倒です」。下記をご覧ください。

◆PayPayの決済のやり方

PayPay公式ホームページより引用

使ったことがある方も多いと思いますが「QRコード決済」なのに、お客様のスマートフォン上で、わざわざ金額を入力しないといけません。その金額をお店の方も確認する必要があり、これは結構シンドイことです。

これをSuicaなどの電子マネーと比べてみてください。端末を設置しなくてはいけませんが、その分決済は非常にカンタンです。

また、QRコード決済にはお客様のスマートフォン上で、PayPayのアプリを起動し、そのQRコードを読み取る方式があります。ユーザーや店舗側のオペレーションにとっては非常に便利なのですが、導入する為にはPOSレジ側のカスタマイズが必要になる為、相応の費用と期間が必要になります。

これは、「ビックカメラ」がキャンペーンの際にこの方式をとっていなかったことからも、低いハードルではない
ことが分かります

◆ユーザーがバーコードを見せるPayPayの方式

PayPay公式ホームページより引用

このため、QRコード決済のPayPayの導入はカンタンですが、実際の決済が結構面倒になることを念頭にいれておこなくてはいけません。店舗のスタッフとテスト決済を行ってトレーニングをしなくては現場が混乱してしまいます。

PayPayの社内の雰囲気などは?

PayPayはソフトバンクの事業部という風に考えたほうが早いです。メンバーはソフトバンクから出向しているとと、PayPayで採用した人などいろいろいます。ソフトバンクからの出向者については、グループの中でもリアルの経験がある人が選抜されている印象ですので、元々営業色が強いソフトバンクの社風をより濃くした印象です。

PayPayのライバルは?

同じQRコード決済の「LINEペイ」や「OrigamiPay」、最近だと「AU Pay」などのQRコード決済会社がライバルになります。しかし、PayPayはソフトバンクグループのため、LINEペイやOrigami Payより資本力が豊富であり、手数料無料やキャンペーン等の施策で他社に後れを取るとは考えにくいです。

また、「楽天Pay」はQRコード決済も使えますが、メインはクレジットカード決済の為、ライバルというよりは、別サービスとして共存できるのではないでしょうか。

そういった意味ではPayPayの本当のライバルは「Suicaなどの電子マネー決済」や「現金派のユーザー層」になるかもしれません。個人的には、PayPayの普及が日本でQRコード決済が普及するのかというターニングポイントになると考えています。 PayPayが成功するか否かは、日本でQRコード決済が普及するか否かと同義になると思います。

PayPayの導入が向いている会社やお店とは?

PayPayは、もはや日本国民全員が知っているような有名なQRコード決済アプリであり、特定の業種というよりは、実店舗を持つ会社全てに向いていると思います。しかも、実質店舗側の決済手数料は無料ですし、この機会に導入しておいても良いでしょう。興味あるかたは、下記の公式ページを見てみてください。

PayPayの公式ページ

その際は、お店のオペレーションが混乱しなように準備をしておきましょう。

ただし、筆者の個人的な経験ですが、PayPayはファミリーマートやビックカメラ以外で、あまり使われているところを見たことがありません。

AirPayを導入すれば「PayPay」と「LINEペイ」さらにクレカ対応、Suicaなどの電子マネーも全部対応できます!

実は、PayPayを考えている事業者であれば、クレジットカード決済のスマホ決済端末のAirPayを導入すれば、全て解決します。なぜなら「クレジットカード決済」と「Suicaなど電子マネー決済」、さらには「PayPay」「LINEペイ」にも対応した、幅広い決済方法に対応している端末だからです。

PayPay導入なら、PayPay単独よりもAirPayを導入したほうが決済手段が多様なため、事業者も幅広いユーザーの決済ニーズに対応することができるのです。端末無料キャンペーンなど随時やっているので、下記公式サイトをご確認してみてください。

Airペイ(エアペイ)の公式ホームページ

PayPayのパートナー戦略は?

PayPayは直販で加盟店を増やしておりますので、特にパートナー戦略は行っていないようです。

また全国に営業所をかまえており、営業の人数も相当数いる様で、筆者がPayPayを導入していた飲食店でヒアリングした結果、全ての店舗で「営業が来たので採用した」という回答をいただきましたし、採用していない店舗で「PayPayって営業来ました?」と聞くと、ほぼ100%「来ました」という回答が返ってきます。

短期間でその体制を組み、実行するソフトバンクの営業力は凄いの一言です。

PayPayのまとめ

ソフトバンクの基本的戦略は、資本力を使ったキャンペーンや営業力で国内にQRコード決済を普及させ、さらに手数料無料で競合他社を追い出し、新たに出来たQRコード決済というマーケットで圧倒的なシェアを確保することです。

一度、こういう状態が出来上がってしまうと、後発のサービスが追い付くのは非常に難しく、生体認証決済の様な
新しいテクノロジーが生み出されない限りは、その地位は揺らがないでしょう。

現時点では投資フェーズである事もあり、サービスのクオリティは上がり続け、キャンペーンや手数料無料も継続していくと思われますが、将来的にマーケットシェアを確保した際には、店舗側へ手数料が発生し、一強になったマーケットでは市場の原理が働かず、手数料が高止まりする原因になる事を自覚しておく必要があると思います。

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